
アメリカにも、パストリーゼみたいな商品はあるんでしょうか?



私が調べた範囲では、パストリーゼとまったく同じ商品は見つかりませんでしたが、似た用途で使えるものはあります。
日本では、キッチンまわりの除菌アイテムとしておなじみの「ドーバー パストリーゼ77」。
食品に直接スプレーできるほか、調理台やまな板、包丁などにも使える便利な商品です。
私自身、渡米するときにも日本から持ってきたいと思い、引っ越しの船便で少しだけ持ってきたものの、長く使い続けるには十分な量ではなく、アメリカで代わりになる商品を探す必要がありました。
※船便で持ってくることができたのは、私が渡米した当時の話です。現在は規制や運送会社の取り扱いが変わっている可能性があり、パストリーゼを船便で送れるとは限りません。送付を検討する場合は、必ず利用する引っ越し会社や運送会社に最新の規定をご確認ください。
同じように、「日本で使っていたパストリーゼをアメリカにも持っていきたいけれど、十分な量を持っていけない」「アメリカでは何を使えばいいのか分からない」と困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、アメリカで購入できる以下の2つの商品を取り上げます。
- PURELL Foodservice Surface Sanitizer
- CleanSmart Daily Surface Cleaner



パストリーゼ77を含めた3商品の成分や用途、食品に直接スプレーできるかなどの違いを比較しました。また、代用品を選ぶ際の注意点についても最後に触れていますので、しっかりチェックしてくださいね!
- 日本でパストリーゼを使っていて、アメリカで代わりになる商品を探している人
- 調理台やまな板などに使える除菌スプレーを探している人
- アルコール系とノンアルコールのどちらを選ぶか迷っている人
- PURELLとCleanSmartの違いを知りたい人
- 代用品を選ぶ際の注意点を知りたい人
まず結論:今回紹介する2商品はパストリーゼと同じではない
最初に結論からお伝えすると、今回紹介するPURELLとCleanSmartは、どちらもパストリーゼとまったく同じ商品ではありません。
3商品とも食品が触れる表面に使用でき、使用後の水洗いや二度拭きが不要という共通点があります。
ただし、食品そのものに直接スプレーできると明記されているのは、パストリーゼ77だけです。
PURELLとCleanSmartは、食品ではなく、食品が触れる調理台や調理器具などの「表面」に使用する商品です。
この違いを理解したうえで、用途に合ったものを選ぶ必要があります。
アルコール系の「PURELL Foodservice Surface Sanitizer」


PURELL Foodservice Surface Sanitizerは、レストランや厨房など、食品を扱う場所向けに作られた表面用サニタイザーです。
手指消毒用としてよく知られているPURELL製品とは異なり、こちらは調理台や調理器具などの表面に使用する商品です。
有効成分は、29.4%のエタノール(エチルアルコール)。食品が触れる表面にも使用でき、使用後の水洗いや二度拭きは必要ありません。
メーカーは、ノロウイルス、サルモネラ菌、大腸菌などに対する有効性を案内しており、短時間で除菌できる点も特徴です。
ただし、パストリーゼのように食品そのものへ直接スプレーする商品ではありません。
アルコール系という点では今回の商品のなかで最もパストリーゼに近いものの、パストリーゼのアルコール度数が77%であるのに対し、PURELLは29.4%です。成分や濃度、製品の分類は異なります。
詳しい商品情報は、PURELL公式サイトで確認できます。
ノンアルコールの「CleanSmart Daily Surface Cleaner」


CleanSmart Daily Surface Cleanerは、アルコールではなく、次亜塩素酸を有効成分とする家庭用の表面クリーナー・消毒剤です。
主な成分は、次亜塩素酸、イオン水、塩。アルコール、アンモニア、一般的な塩素系漂白剤、香料、着色料は使用されていません。
次亜塩素酸を使用しているため、厳密には「塩素をまったく含まない商品」ではありません。ただし、一般的な塩素系漂白剤に使われている次亜塩素酸ナトリウムとは異なります。
食品が触れるカウンターや家電に使用でき、使用後の水洗いや二度拭きは不要です。
キッチンカウンターのほか、ペットの食器、ハイチェア、おもちゃ、床などにも使えると案内されているため、キッチン以外の場所にも幅広く使いやすい商品です。
ただし、「食品の周辺で使える」「食品が触れる表面に使える」という意味であり、食品そのものに直接スプレーする商品ではありません。
詳しい情報は、CleanSmart公式サイトで確認できます。
パストリーゼ・PURELL・CleanSmartの比較
| 比較項目 | パストリーゼ77 | PURELL | CleanSmart |
|---|---|---|---|
| 主な除菌成分 | アルコール77% | エタノール29.4% | 次亜塩素酸0.017% |
| 食品への直接噴霧 | ○ できる | × できない | × できない |
| 食品接触面への使用 | ○ できる | ○ できる | ○ できる |
| 使用後のすすぎ | 不要 | 不要 | 不要 |
| アルコール | 使用 | 使用 | 不使用 |
| におい | アルコール臭 | アルコールのようなにおい | やや塩素系を思わせるにおい |
| 一番の特徴 | 食品にも直接使える | 短時間で除菌できる | 家の中で幅広く使える |
※「食品接触面への使用」とは、調理台やまな板など、食品が触れる表面に使用できるという意味です。PURELLとCleanSmartは、食品そのものへの直接噴霧はできません。
※「におい」は実際に使用した際の個人的な感想です。
PURELLが向いている人
PURELL Foodservice Surface Sanitizerは、次のような人に向いています。
- アルコール系の商品を使いたい
- キッチンカウンターや調理器具を短時間で除菌したい
- 食品が触れる表面に使える商品を探している
パストリーゼと同じアルコール系ですが、食品への直接噴霧はできません。



実際に使ってみると、アルコールのようなにおいがありますが、比較的すぐに消えました。使用感はパストリーゼに近い印象です。
CleanSmartが向いている人
CleanSmart Daily Surface Cleanerは、次のような人に向いています。
- アルコールを使用していない商品を選びたい
- アルコール系のにおいが苦手
- キッチン以外の場所にも使用したい
- ペット用品や子どもが使うものにも使用したい
ただし、どのような素材にも無条件で使えるわけではありません。使用できる場所や素材については、商品ラベルを確認し、心配な場合は目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。



実際に使ってみると、少し塩素系を思わせるにおいがあります。強いにおいではありませんが、PURELLとはかなり印象が違いました。
CleanSmartには、容量やセット本数が異なる商品があります。商品のサイズや現在の販売状況は、Amazonで確認できます。
使用するときの注意点
PURELLとCleanSmartは、どちらも食品が触れる表面に使用できますが、食品そのものに直接スプレーする商品ではありません。
また、「すすぎ不要」とは、スプレーしてすぐに拭き取ってよいという意味ではありません。
十分な効果を得るためには、商品ラベルに記載された量をスプレーし、指定された時間、表面を濡れた状態にしておく必要があります。
必要な接触時間は、除菌の目的や対象となる菌・ウイルスによって異なるため、使用前に必ずボトルのラベルを確認してください。



ほかの洗剤や消毒剤とは混ぜず、それぞれ単独で使用しましょう!
代用品を選ぶときの注意点
アメリカでは、除菌・消毒に使うさまざまな商品が販売されています。しかし、見た目や「KILLS 99.9%」などの表示が似ていても、成分や使用できる場所、使い方まで同じとは限りません。
また、「Disinfectant」「Sanitizer」「Antiseptic」など、対象や用途によって異なる言葉が使われています。



「消毒」「除菌」という日本語のイメージだけで判断せず、ラベルに記載された使用場所や使い方を確認することが大切です!
特に、食品が触れる場所に使えるか、使用後の水拭きやすすぎが必要か、効果を得るために何分濡れた状態を保つ必要があるかを確認しましょう。
70% Isopropyl Alcoholはパストリーゼと同じではない
70% Isopropyl Alcoholには、多くの細菌や一部のウイルスを不活化する作用があります。ただし、主成分はエタノールではなく、イソプロピルアルコールです。
アメリカでは、70% Isopropyl Alcoholが「Rubbing Alcohol(ラビングアルコール)」として販売されています。例えば、CVS Healthの商品は、公式ラベル上、小さな切り傷・擦り傷・やけどの感染予防に使う「First Aid Antiseptic(救急用の皮膚消毒剤)」です。
この商品のラベルには、キッチンや食品に触れる面、食器への使用は用途として記載されていません。同じ「アルコール」でもパストリーゼとは成分や用途が異なるため、代用品として自己判断で使用せず、必ず商品のラベルを確認しましょう。
※CVS Health「70% Isopropyl Rubbing Alcohol」の製品ラベル情報(DailyMed)はこちら。
「Cleaner + Bleach」は塩素系のクリーナー


写真のような「Cleaner + Bleach」と書かれた商品も、スプレーボトルに入っていて「KILLS 99.9%」と表示されているため、PURELLやCleanSmartに似た商品に見えるかもしれません。
しかし、写真の商品は、有効成分として次亜塩素酸ナトリウム2.0%を含む、洗浄・除菌・漂白用の塩素系クリーナーです。
同じように硬い表面の除菌・消毒に使える点は共通していますが、アルコール系のPURELLや、次亜塩素酸を有効成分とするCleanSmartとは、成分や使用方法が異なります。
タイプとしては、日本の泡スプレー式塩素系クリーナーに近いものですが、濃度や使用方法まで同じとは限りません。
食品が触れる場所に使用できるか、使用後に水拭きやすすぎが必要かなどは商品によって異なるため、必ずラベルの使用方法を確認しましょう。また、塩素系の製品は、ほかの洗剤や酢などと混ぜてはいけません。
代用品を選ぶときは、商品名や見た目だけでなく、次の表示を確認することが大切です。
- Active Ingredient(有効成分)
- Uses/Directions(用途・使用方法)
- Food-contact surfacesに使用できるか
- 使用後の水拭きやすすぎが必要か
「アルコールが入っている」「KILLS 99.9%と表示されている」というだけで、パストリーゼと同じように使えるとは限りません。使用したい場所や目的に合った商品を選び、必ずラベルに従って使用してください。
まとめ
今回調べた範囲では、パストリーゼ77と成分や用途がすべて同じ商品は確認できませんでした。ただし、調理台やまな板などに使える、用途の近い商品はアメリカにもあります。
代用品を選ぶ際は、見た目や「KILLS 99.9%」という表示だけで判断せず、成分、使用できる場所、食品が触れる面への使用可否、水拭き・すすぎの要否をラベルで確認し、ご家庭の使い方に合うものを選んでくださいね。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです♪






