
もうすぐアメリカに引っ越すのですが、渡米準備をしていたら「I-94」という言葉を見かけました。I-94って何ですか?



I-94は、アメリカに入国したときに作られる入国記録です。ビザとは別のもので、どの資格で入国したか、いつまで滞在が認められているかなどが記録されています。



ビザがあるのに、別の記録もあるんですね…。正直、あまり聞いたことがなくて。



私もE2ビザの帯同で渡米するまで、ほとんど意識していませんでした。でも、アメリカで暮らし始めると、SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)の申請などで必要になることがあります。しかも、「ビザの有効期限=アメリカに滞在できる期限」と思っている方もいるかもしれませんが、実はそうではないんです。そのあたりも、E2ビザ帯同者としての体験を交えながらお話ししますね!
※この記事は2026年8月時点の米国政府機関の情報をもとに作成しています。制度や手続きは変更される可能性がありますので、最新情報はCBP(米国税関・国境警備局)やUSCIS(米国市民権・移民局)などの公式サイトでご確認ください。
- これから渡米する予定の方
- I-94の基本やビザとの違いを知りたい方
- E2ビザ帯同でアメリカに来る方
I-94とは?
I-94(Form I-94)とは、簡単にいうと、アメリカへの入国・出国記録(Arrival/Departure Record)です。
I-94を見ると、
- いつアメリカに入国したのか
- どの資格で入国したのか
- いつまで滞在が認められているのか
などを確認することができます。
以前は紙のI-94が使われていましたが、現在、空路・海路での入国では原則として電子化されています。入国後、自分でオンライン上の記録を確認できる仕組みになっています。
ビザとI-94はどう違う?
I-94について調べ始めると、「ビザがあるのに、どうしてI-94もあるの?」と思うかもしれません。
私も最初は、この違いがよくわかっていませんでした。でも、ビザとI-94は役割が違います。
簡単にいうと、
ビザは「アメリカへ渡航し、入国を申請するためのもの」。
I-94は「入国後、どの資格でいつまで滞在を認められたかを確認する記録」です。
ビザを持っているからといって、自動的にアメリカへの入国が認められるわけではありません。最終的に入国を認めるか、どのくらいの期間滞在を認めるかは、入国時にCBPが判断します。
ビザの有効期限は「滞在できる期限」ではない
ここで特に知っておきたいのが、ビザの有効期限(Expiration Date)=アメリカに滞在できる期限ではない、ということです。
米国国務省も、ビザの有効期限は、その人がアメリカ国内に滞在できる期間とは関係がないと説明しています。
つまり、ビザに書かれているExpiration Dateは、そのビザを使ってアメリカへの入国を申請できる期間を示しています。



実際にアメリカへ入国したあと、いつまで滞在が認められているのかを確認するときに重要なのが、I-94です。
滞在できる期限は「Admit Until Date」で確認
入国時に認められた滞在期間は、I-94のAdmit Until Dateで確認します。
たとえば、ビザはまだ数年間有効だけれど、I-94のAdmit Until Dateはそれより前ということもあります。
E-2ビザ帯同者の私の場合
E2ビザ帯同者の場合、I-94の重要性がよりイメージしやすいと思います。
E2非移民は、入国時に通常最長2年間の滞在が認められます。海外へ出て再入国した場合も、要件を満たしていれば新たに2年間の滞在期間が認められることがあります。
そのため私は、アメリカへ再入国するたびにI-94を確認し、「今回のAdmit Until Dateはいつか」をチェックするようにしています。
I-94はどこで確認できる?
I-94は、CBPのI-94公式サイトから確認できます。
「Get Most Recent I-94」を選び、パスポート情報などを入力すると、自分の最新のI-94を表示できます。必要な場合は、印刷することもできます。



再入国すると新しい入国記録が作られるので、その都度最新のものを確認しておきましょう!
I-94で確認しておきたい3つの項目
① Arrival/Issued Date(直近の入国日)
直近のアメリカ入国日です。自分が実際にアメリカへ入国した日と一致しているか確認しておきましょう。
② Class of Admission(入国資格)
どの資格でアメリカに入国したのかを示す項目です。E2やF1など、自分がどのステータスで入国したかが記録されています。ここは入国後に必ず確認しておきたい項目のひとつです。
Eビザ帯同配偶者は「S」がついているか確認
E2ビザの帯同配偶者の場合、Class of Admissionには「E2S」と表示されます。Eビザの配偶者は、ステータスに付随して就労が認められており、別途EAD(就労許可証)を取得することは必須ではありません。
※Eビザ以外にも、Lビザの帯同配偶者など、ステータスに付随して就労が認められるケースがあります。
③ Admit Until Date(滞在が認められている期限)
先述した通り、その入国でいつまでアメリカに滞在することが認められているのかが記載されています。
「Expiration Date」はI-94の有効期限?
I-94を印刷したときに、戸惑いやすいポイントがあります。Expiration Dateという日付です。
「Expiration Date=有効期限」なので、「この日を過ぎたら、このI-94の紙は無効になるの?」と思ってしまいそうですよね。
でも、この日付はこの印刷物の期限ではありません。これは、OMB(Office of Management and Budget/行政管理予算局)が定めている、政府フォームの承認期限です。
CBPの公式資料では、
- この日付はOMBのフォームの期限
- OMBの日付は定期的に変更される
- OMBの日付が期限切れになっても、I-94の記録やフォームが無効になるわけではない
- OMBの日付は、非移民としてのアメリカでのステータスとは関係がない
と明確に説明されています。
以下はCBPの公式資料です。





CBPの資料を見ると、「Expiration Date」と「Admit Until Date」が別のものだということがよくわかりますね。
I-94はどんなときに必要?
アメリカで生活していると、自分の入国資格やステータスなどを証明する書類としてI-94が必要になることがあります。
私自身も、SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)の申請や、カリフォルニア州でREAL ID対応の運転免許証を取得・更新する際にI-94を準備しました。



実際にSSNを申請したときの流れについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。


I-94の内容が間違っていたら?
アメリカ入国後、I-94を確認して記録内容に誤りがある場合があります。
CBPが発行したI-94(入国時に作られるもの)の誤りは、CBPのDeferred Inspection Site(入国後の審査・訂正窓口)に連絡して、訂正を依頼できる場合があります。間違いに気づいたら、早めに手続きしましょう。
私が実際に訂正したときの流れは、以下の記事に掲載しています。





過去2回ほど訂正依頼をしたことがあります。
まとめ:渡米したらI-94を一度確認しておこう
渡米前は、ビザやパスポート、引っ越しの準備など、やることがたくさんあります。
「I-94」という言葉まで事前に詳しく知っている方は、それほど多くないかもしれません。私自身も、E-2ビザ帯同者として渡米するまで、ほとんど意識していませんでした。
でもI-94は、アメリカへ入国したあと、自分がどの資格で入国したのか、いつまで滞在が認められているのかを確認するための大切な記録です。
渡米当初は聞き慣れないかもしれませんが、一度仕組みが分かればそれほど難しいものではありません。
この記事が、これからアメリカで新生活をスタートされる方の参考になればうれしいです♪






